混乱期を乗り越える!学級経営とタックマンモデル

人材マネジメントの分野では、チームの成長を段階的に表した「タックマンモデル」というものが存在します。学級づくりや委員会の運営と照らし合わせながら考えることで、課題や対策を発見しやすくなると思われます。

◼タックマンモデルとは

タックマンモデルとは、チームの成長を「結成期→混乱期→規範期→達成期」に分け、それらを乗り越えることでより強いチームを作ることを目指すものです。








■各フェーズの概要と対策

・結成期
この時期はまだメンバーがお互いのことを知らず、本音を隠している状態のため、不安と緊張が高まる時期です。学校では学級開きにあたる段階でしょうか。この時期には互いの情報交流を促すことと同時に「目標」を明確にすることが求められます。具体的には「学級目標」などが該当するでしょうか。どのような状態を理想とするのか、メンバーが具体的なイメージを描けるようにするとよいでしょう。
・混乱期
この時期はメンバーが意見をぶつけ合うなどして混乱が生まれる時期です。タックマンモデルで重要なことですが、この「混乱期」を飛び越して次の段階に進むことはありません。
この時期に重要なことは、相手の人格を傷つけずに、言いたいことを言い合える風土を作ることです。「何について話し合っているか」を明確にして、チームの目標・あるべき方向に導けるように努めることをお勧めします。
・規範期
混乱期を超えたチームは、メンバーの中で新しいルールや行動様式などが生まれてきます。この時期にリーダーが気を付けたいことは、トップダウンで価値を押しつけずボトムアップの意見を尊重すること・メンバーの目標達成意欲を刺激することが必要とされています。
子どもたちから出た意見を尊重し、チェックをする程度にとどめるような姿が見られると良いかもしれません。
・達成期
このようなプロセスを経て、チームは一丸となって目標に進んでいきます。環境や・状況に合わせてメンバーの役割や立ち位置も変わっていきますが、リーダーはチームの価値観とメンバーの価値観にズレが無いか注意を払い、対話を続けていく必要があります。

■現在のフェーズを知る

前述したように、タックマンモデルでは各フェーズを飛び越えて次のステップに進むことはありません。現在自分のチームがどのフェーズに該当するか、次のステップに進むためにはどのような手立てが必要か。そういった目線で考えてみると新しい発見があるかもしれません。

(中小企業診断士)

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